Candida Hofer: Libraries

商品詳細

ベッヒャー夫妻の下で学び、公共建築物の空間を被写体とするドイツ女性写真家/カンディダ・ヘーファーの写真集。
ヘーファーほど写真に空間を収め、図書館の荘厳さ・静けさ・雄弁さをこれほど見事に捉えた人はいない。本の列・机の列・高くそびえ立つ棚、そして紙の束でさえも、催眠術のように心を落ち着かせるパターンを作り出している。大判カメラと小さな絞りで撮影されたニューヨークのピエールポント・モルガン図書館、スペインのエスコリアル、ローマのヴィラ・メディチ、ハンブルク大学図書館、パリのフランス国立図書館、マドリードの考古学博物館などのシャープな写真は素晴らしい建築物以上のものを伝えてくれる。ほのかな色彩と自然光に輝くヘーファーの写真は、人の姿はないものの、生き生きと輝き、図書館が単なる本の保管庫ではないことを何度も思い出させてくれる。ウンベルト・エーコが自身の図書館への愛着を綴ったエッセイは、言葉はないが崇高な旅への完璧な序章である。

Prestel Publising社

ISBN-10: 3791385615, 13: 978-3791385617
p.272, 25.4 x 2.54 x 30.48 cm
2019/9/3

Candida Hofer|カンディダ・ヘーファー


1944年生まれ、ドイツ・エーバースヴァルデ出身。デュッセドルフ美術アカデミー(ドイツ)卒業。ベッヒャー夫妻に学ぶ。現在、ケルンを拠点に活動中。
2002年「ドクメンタ」に参加。2003年「ヴェネチア・ビエンナーレ」ドイツ館代表に選出。2005年「Architecture of Absence」がアメリカを巡回。2007年「Dublin」アイルランド現代美術館(アイルランド)、2009年「Projects: Done」モースブロイヒ美術館(ドイツ)、2013年にはクンストパラスト美術館(ドイツ)など世界各地で個展を開催。ニューヨーク近代美術館(アメリカ)やルートヴィヒ美術館(ドイツ)、国内では原美術館(東京)などでのグループ展にも多く参加。
2018年「ソニーワールドフォトグラフィーアワード」特別功労賞受賞。
作品は、ポンピドゥーセンター(フランス)やテート(イギリス)、グッゲンハイム美術館・ニューヨーク近代美術館(アメリカ)などに所蔵されている。

販売価格: 11,000(税込)