IMA Vol.21

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特集「再評価される写真技法」

デジタルテクノロジーの進化が加速する現代において、
カメラのスペックやプリント技術の精度が向上すればするほど、
写真家たちはあえて写真にノイズを持ち込み、表現を拡張しようと試みる。
彼らが、その技法を古く写真創世期まで辿るのは、
単に審美的な理由でもなく、もの珍しさを満たすためでもなく、
懐古主義のノスタルジックな行為というわけでもない。
忘れ去られていたアナログ技法がコンセプトと固く結びついたとき、
そこに現れる、新しい写真の地平を追い求めるのみ。
最先端技術と古典技法が共存する時代をともに享受したい。

掲載作品
アダム・フス インタヴュー・文=八巻由利子
「Into the Light」 山谷佑介 文=マーク・フューステル
「Light Break/Wavelenth」 ニコライ・ホワルト 文=山峰潤也
「Covariance」 ラファエル・ダラポルタ 文=池上高志
「Wadsworth」 ジェームズ・ウェリング 文=布施英利

<古典的写真技術入門>
写真技法は、そのプロセスのすべての段階で多岐にわたる。カメラやレンズ、撮影方法、現像方法そしてメディア。
写真の辿ってきた道のりは、人間が築いてきた技術革新の歩みともいえる。ここでは伝統的な写真技法の手引きとして、
10の技法にフォーカスを当てている。写真の黎明期に遡りながら、偉人たちの発明とその技法を紐解こう。

現代写真と古典技法の融解点 濱田祐史×山本 渉

■復刻によって蘇る写真集
名作の復刻は歴史を受け継ぎ、再考し、また掘り起こす行為でもある。
復刻によって写真集は何度でも生まれ変わり、そして蘇る。
何をもって名作とし、復刻されていくのだろうか。その背景と意義を探る。
マイケル・マック/中島佑介/長澤章生 ほか

■「And a Pinch of Irony with a Hint of Love」 長島有里枝
どこにも属せないものを愛する、どこにも属さない強さのある女性。
ここでは、長島有里枝の型にはまらない魅力を知る9名が、それぞれの視点で彼女を論じた。
彼女の輪郭が、生きた言葉から立ち上がる。
<私の長島有里技論>
石内 都/志賀理江子/林 央子/戌井昭人/井伊百合子/
河村敏栄/野村友里/角田光代/ミヤギフトシ

■アートの視点が“スポーツ写真"を変える
決定的瞬間を狙うのではなく、文化や身体性、精神性などにフォーカスを当てたユニークな視点で、
“スポーツ写真"はもっと面白くなる。

販売価格: 2,138(税込)