IMA Vol.17

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特集「ランドスケープは問いかける」

これまでに一体どれだけの風景写真が撮られてきたのだろう。
膨大に生み出されたランドスケープのイメージは、私たち人間の勝手な思いによって形容され、
カテゴライズされ、評価され、そして消費し尽くされてきた。
しかし、風景はただ私たちの前に存在するだけで、それ自体から何かを発することはない。
いま、私たちが見ている風景は、私たちが捉えている風景なのか――
そもそも私たちは風景になにを見ているのか――
ポスト消費社会のランドスケープが、写真を通して問いかけてくる。

掲載作品
「The Belt of Venus and the Shadow of the Earth」 Inka and Niclas
「Adriatic Sea (staged) Dancing People」 Olivo Barbieri
「Paradise Fire」 David Benjamin Sherry
「The Regeneration of Complex Societies」 Nozomi Teranishi
「HANON」 水谷吉法
「Range」 Penelope Umbrico

フィオナ・タン/インタヴュー 新作「アセント」と風景写真をめぐる考察

知られざる「日本人と風景写真」文= 小原真史
写真術の発明によって目の前の風景は後世に遺されるようになり、技術の進歩は私たちに
新しい視界を提示してきた。写真という切り口でたどる、日本人と風景の関係の変遷とは――。

■杉本博司、その思考の軌跡 ~ 「ロスト・ヒューマン」展までの半世紀~
その重層的なコンセプトは深遠にして神秘的、捕らえたと思ったら、たちまち煙に巻かれてしまう。
それが、杉本作品の尽きせぬ魅力でもある。
芸術家の言葉を俄に信じ受け止めてみることで、全容を解き明かすことは無理だとしても、
思考の源泉と軌跡のありかをたどる過程では、既知の杉本作品に再び新しい視点で出会えるかもしれない。

■ト ーマス・ルフの全景
この秋、東京国立近代美術館を皮切りに、金沢21世紀美術館へと巡回する「トーマス・ルフ」展は、
初期作品から最新作までの18シリーズが一堂に会する日本初の大規模個展となる。
常に最新テクノロジーやメディアと関わり、話題作を世に問うてきたトーマス・ルフは、現代ドイツが誇る、世界で最も重要な写真家のひとりだ。
約40年のキャリアにおいて、建築、風景、ヌード、天体などさまざまなテーマを扱いながら、
一貫して写真というメディアを問い続けてきた巨匠の全貌に迫る。

■写真教育の最前線を訪ねて 世界を目指すフォトグラファーのためのスクールガイド
いま写真界を牽引する若き才能を輩出する評判の学校がある。
スイス、アメリカ、オランダ、ドイツ、世界有数の写真教育の現場を徹底レポートした。
それぞれの個性的な教育現場から、写真表現の無限の可能性が見えてくる。

販売価格: 2,138円(税込)