IMA Vol.20

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特集「写真家と言葉」
どの世界でも、道を究めた人はその人にしか語りえない言葉を持っている。写真家もしかり。
彼らは言語化できないものを写真で表現しながら、実に多くの言葉を残してきた。
写真と言葉、写真家と言葉、写真の言葉---さまざまに紐解いてみると、
写真が意外にも多くの言葉を必要とするメディアだということが浮かびあがる。
日々、ファインダー越しに、またプリントの上で、目の前の現実と向き合う彼らの声に耳を傾けてよう。
同時に、彼らの写真が引き寄せる他者の意見に思いを寄せてみよう。
そこには、数え切れない示唆が、私たちを待ちかまえている。

掲載作品
「Anti-Brexit Campaign」 ヴォルフガング・ティルマンス 文=IMA
「ブラインドデート」 志賀理江子/文
「The Promise」 ヴァサンタ・ヨガナンタン 文=マーク・フューステル
「Halo」 川内倫子 文=いしいしんじ
「Works from the 1970s」 ルイジ・ギッリ 文=マリア・スプンタ

<写真と言葉の共犯関係>
時に写真は言葉よりも雄弁に語り、時に言葉によって写真が生まれ、より強固なイメージとなることもある。
ここでは、写真家が影響を受けた言葉、評論家が選ぶ写真家の言葉、
さまざまな観点から選んだ写真と言葉を思考する本を紹介し、その関係性を紐解く。
アレック・ソス/畠山直哉/トッド・ハイド/ルーカス・ブレイロック
松井みどり/マーク・フューステル/星野 太/フェデリカ・チオチェッティ
いまを生きる作家たちの対話 イメージに立ち現れる風景 横田大輔×ミヤギフトシ
中平卓馬と言葉/やさしい夜に―― 転換期の中平卓馬 文=倉石信乃
ロバート・フランクと言葉/言葉を求める 文=青山 南

■写真家たちと音楽との競演
現代写真家たちが音楽をリリースするニュースを幾度となく耳にする昨今。
なぜ彼らは音楽との競演を試みようとするのか?近年注目される活動を中心に、紹介する。
ロレンツォ・ヴィットゥーリ/大森克己/伊丹 豪/濱田祐史 ほか

■進化する世界の写真フェスティバル
カレンダーに、世界の写真フェスティバルをマークしたら、すべての予定が埋まってしまうのではないだろうか─
というほど、その数は増加の一途をたどる中、特に独創性が光る15のフェスティバルをフィーチャーする。

■写真家の食卓 川内倫子×テリ・ワイフェンバッグ
写真家は料理上手が多い?そんな噂を解明すべく、写真家の食卓を訪問。川内倫子の食卓を訪れたのは、
アメリカから来日していたテリ・ワイフェンバック。プライベートでも親交の深い二人が、
写真と料理の話に花を咲かせる。

販売価格: 2,138(税込)