束芋: 初芋 tabaimo 1999-2000

商品詳細

「初芋」と題したこのDVDは、束芋の最初の記録映像である。彼女の就職試験は失敗の連続だったらしいが、その
ために作品発表の機会を得てしまった束芋は、1999年、京都の射手座というギャラリーで「にっぽんの台所」を発
表し>た。そして、神戸アートビレッジセンター主催のアート・アニュアルで「にっぽんの横断歩道」を披露する。
手書きした木版調のアニメーションをコンピュータに取り込んで映像化し、スクリーンに投影するインスタレーシ
ョン(空間全体を作品として体感させる芸術)を制作している。デビュー作から2000年までに制作されたインスタレーション
作品を紹介し、束芋がどのような経緯で美術に出会い、制作に取り組んでいるかを作家本人が語る。

◆収録作品
◇「にっぽんの台所」キリンプラザ大阪 2000年
◇「にっぽんの横断歩道」ギャラリー16(京都) 2000年
◇「ユメ ニッキ・ニッポン」キリンプラザ大阪 2000年
◇「にっぽんの湯屋(男湯)」キリンプラザ大阪 2000年

◆出演・束芋
◆監督・岸本康
◆本編映像 27分
2001年 日本語(日本語字幕、English Subtitles)
◇第20回モントリオール国際芸術映画祭入選

◆◆◆◆◆ 束芋は、なんとなくシステム化された日本社会にはめ込まれて育って来た「今の若者」の代表として「普通の自分」
を表現している。私はその表現の器用さに驚かされた。高校時代、その生れながらの器用さに自惚れてドロップアウ
トした経験を持つ彼女は、普通でいる難しさを知っている。 まだ、たった4つしかない彼女の作品の、何がこれほどま
でに私を惹きつけてしまうのか分からないが、もしかすると私は、この国「にっぽん」をもっと好きになりたいと思っ
ている一人なのかもしれない―。 2001年5月 ( 監督・岸本 康 )

【 束芋 】(たばいも) 1975 年兵庫県生まれ。現在長野県在住。
1999 年京都造形芸術大学卒業。 1999 年、大学の卒業制作として制作した映像インスタレーションにっぽんの台所 が
キ リン・コンテンポラリー・アワード1999最優秀作品賞受賞。主な個展に2006 年原美術館(東京)、カルティエ現代美
術館(パリ)、2009年-2010年「束芋:断面 の世 代」横浜美術館、国立国際美 術館。2007年ヴェネチア・ビエンナーレ
(イタリア館)、2011年ヴェネチア・ビエンナーレ(日本館)など国際展やグループ展への参加多数。また、随筆や本の
装丁など、さまざまなジャンルでその才能を発揮している。新聞小説の挿絵をもとに絵本「惡人 (あくにん)」(朝日新
聞出版、2010年7月)を出版。今、最も注目されている 日本人美術作家の一人である。

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販売価格: 3,850円(税込)