ミルフイユ 04

ミルフイユ 04

販売価格: 1,650円(税込)

「取り戻すべき日常」は、
果たしてこれまでと同様の日常なのか。
過去に戻るのでもなく、此処に留まるのでもなく、
ただ漠然と何かを棚上げするかのように
未来を描くのでもなく、
いま、今日を、どうつくるのか。


 せんだいメディアテーク機関誌「ミルフイユ」の04号は、震災後の私たちの「今日」を見つめる。「今日」を見失いつつある感覚の中で、震災をなぞるのではなく、以前に引き戻されるのでもなく、それを突き抜けて思考する言葉や表現の数々。

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序文「今日の作り方」より

 「取り戻すべき日常」は、果たしてこれまでと同様の日常なのか。過去に戻るのでもなく、此処に留まるのでもなく、ただ漠然と何かを棚上げするかのように未来を描くのでもなく、いま、今日をどうつくるのか。

 この問いに携える道具のひとつとなるよう、この本をつくった。
 私たちは震えている。あるいは、喘いでいる。もしくは、戦っている。日々、あらゆるものの価値についての決定を要請され、その答えを急かされる。焦らずにはいられず、自らの内のどこからか湧いてくる、よくわからない渇望に捕らえられていく。そんな日々の向こう側にどのような未来を描けばいいのだろう。そう立ち止まる間にも、実態のよくわからない大きな力が、私たちをまた元のサイクルに引き戻そうとする。
 このまとわりつくような濁流から、身を引きはがし、たとえ不器用であろうとも痺れるような実感がともなう歩みを得るには、あらためて今日のつくり方、そして外界との関わり方についての方策を探る必要があると考えた。

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<目次> 
いがらしみきお「今日のつくり方」/小野和子「物語ること、生きること」/志賀理江子「消えたか否か未ださめぬ」/花森安治「見よぼくら一銭五厘の旗」/渡辺京二「豊かな生活」/椹木野衣「『今日』をつくる新たな人に」/グリッサゴーン・ティンタップタイ「こんにちは、せんだい」/濱口竜介×酒井耕 対談「他者の声、明日の映画」/鈴木太「店長コラム 三つの話」/石牟礼道子「しゅうりりえんえん」/山田創平「あの青空を思え」/北澤潤「いつかの少年へ」/てつがくカフェ@せんだい


SBN-10: 4903545806, 13: 978-4903545806
p.210, 18.2 x 12.6 x 2.2 cm
2012/4/1