奈良美智 & 杉戸洋: Over The Rainbow

商品詳細

マンガとポップと禅が、奈良美智と杉戸洋による初の二人展「Over the Rainbow」で出会った――ふたりはともに日本の現代美術界のスターで、親しい友人同士でもある。1959年生まれの奈良は、日本最高の現代芸術家と目され、欧州の芸術家たちには想像の外にある日本で、カルト的な地位を得ている。奈良のテーマともいえる子どもたちの絵は、世界の美術シーンのなかでも究極のアイテムだ。彼の絵に登場する子どもたちは、どこか危険でぞっとするような表情でこちらを見つめ、大衆的な日本マンガの伝統を思い起こさせるものがある。その奈良を師とした杉戸は1970年生まれで、こちらも日本では高い人気を集めている。杉戸の繊細で洗練された絵は、奈良の作品よりも不可思議な印象を持ち、東洋絵画と西洋絵画の両方から影響を受けている。

このふたりが初の合作を完成させたのが1997年のこと。その同じ年に、「Over the Rainbow」という二人展と出版プロジェクトのアイディアが生まれた。そして2004年夏、奈良と杉戸がオーストリア・ギャラリー・ヴェルベデーレの招きで3か月間ウィーンに滞在したのをきっかけに、ふたりのアイディアが実現することになった。本書『Over the Rainbow』は、ふたりのウィーン訪問を記録したもので、制作中のアーティストの写真や、ふたりのコラボレーションから生まれた絵画を収録している。ドリス・クリシュトフ、ベルンハルト・シュヴェンク編集。ハードカバー、カラー図表90点

ISBN-10: 9783775715027, 13: 978-3775715027
p.112, 21.6 x 26.0 x 1.5 cm
2005/5/30

販売価格: 4,600円(税込)